多く質問が寄せられる中で「種から育ててみたい」というものがあります。

ハスの種から栽培するメリットとデメリットを簡単に挙げます。

〇メリット

・始めやすい

・お金がほとんどかからない

〇デメリット

・花が咲くのを見られるのは2年後(運が良ければ植えた年でも見られます)

・美しい花が咲くとは限らない(奇形の可能性がある)

・そもそも花が咲きにくい遺伝を持つ個体の可能性もある

要は花が咲かない可能性は高いけれど、育てる楽しさは味わえるという感じです。

なので、気楽に始めて慌てずにのんびり育てようというスタンスでいた方が良いと思います。

栽培方法ですが、始める時期は5月がベストかと思います。これから暖かくなって気温が安定する時期がおすすめです。

なので、実生栽培を始める前年には種を用意しておきましょう。

ハスの種は黒い表皮に覆われていてめちゃくちゃ硬いです。

上の写真がハスの種です。種をよく見ると、片側が少し尖っています。

この種をそのまま植えても発芽しませんので、少し削ります。

削る場所は、尖っている側ではなく平らな方です。図で解説します。

蓮の種を発芽させる方法切り抜きサイズ

削った後、ペットボトルでも何でもいいので透明な器に種と水を入れてください。

水温が15度くらいで発芽しますので、日が当たる室内に置いてください。

種から芽が出てきて、やがて葉っぱも出てきます。

ハスの実生栽培

葉が展開し、根も5cmほど伸びてきたら鉢へと移します。

鉢がなければ直径15cm程のバケツ類でもいいです。その中に土を1/3ほど入れて、発芽したハスを入れ、さらに覆土します。

あとは水が減ったら水を上げてください。

2022年に当園でもハスの実生栽培を行いますので、様子をInstagramやTwitter、FacebookなどのSNSで発信します。

興味のある方は、そちらからも参考にしてください。